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FZR250R

ファイル 57-1.jpg

修理で自分の乗っている年式と同じFZR250R(89)が入ってきました。
症状としては走り出して少しはいいんだけど、乗っていると行き成りエンジンがストールするとのこと。
あとスピードが出なくて全体的に燃料が濃いような感じ。
とりあえずプラグを見たところちょい濃い目。
まずはキャブを外してチェック。
外す際に気が付いたのですが、インシュレーターにヒビが入りまくっていたので要交換。
前どこかで1つ1万というのを見たのですが、ネットで調べたら2900円前後で安心しました。
それでも4つなので1万2千円はかかるのですが…
まぁキャブのダイヤフラム1つ1万よりは遥かにマシ。
スロージェットが詰まっていたのが2箇所で、ニードルのセッティングが間違っていました。
FZRは2,3番のニードルにワッシャーが入って0.5段分濃くなるようになっています。
なので普通のバイクのように4発同じ値にすると間違いです。
これも通常値に直して組みなおし。
バラしていて気が付いたのですが、ダイヤフラムとフロートが恐らく新品でした。
このオーナーは知り合いが乗らなくなったとのことで、安く売ってもらったと言っていたのですが、前のオーナーがキャブをオーバーホールしたけど症状が直らなかったので破格で売ったんじゃないかなぁと思います。
この時点で恐らく原因はキャブじゃないだろうなぁと思っていました。

一応全部組み付けてエンジン始動。
あっけなく掛かってうまく上まで吹け上がりました。
試走してみて、メーターの限界-30キロ程度までは出せたのでいい感じだなぁと思ってもう少し走ったら帰ろうと思っていたら、行き成りエンジンストール…
エンジンの再始動を試みたのですが、掛かるもののアクセルを全開にしてなんとかアイドリングする状態。
燃料も少なかったので、タンク内のフィルターが詰まって最後まで吸えてないんじゃないかと思って近くのガソスタで燃料を入れてみましたが、症状変わらず。
エンジンをかけないでキーのオンオフで燃料ポンプで燃料を送ってもエンジンは吹け上がりませんでした。
電装のトラブルで2発くらい死んだかなぁと思って、ガソスタの油拭きの湿ったタオルでエキパイを触ってみましたが、全気筒ともしっかりと燃えてました。
この時点で工具類は持っていなかったので家に帰って直すことにしました。
家から2キロほど離れたところで、深夜に押して歩いて帰りました…

家に帰ったら症状に思い当たるフシがあったので、キャブのドレンを開けてみたら全気筒とも燃料が来ていませんでした。
燃料フィルターは組む時に掃除したので、この時点で燃料ポンプが死んだんだなぁと確信しました。
外してみて動かしてみたらビンゴ。
動くことには動くのですが、謎の震動を起こして全然ガソリンを排出できていませんでした。
最初に2キロほど走れたのはポンプの力じゃなくて自重で落ちていったガソリンがキャブに溜まっていた分で走れたのかもしれません。
でも燃料入れても動かなかったんで、自重ってのは違うかも。
とりあえず翌日の朝かけてみたらまたエンジンは掛かりましたが、数十分してストールしました。
たぶん燃料ポンプも動いたり死んだりで、前のオーナーも原因がつかめなかったんだと思います。
新品を買うつもりだったのですが、新品は1万オーバーだったので、同じ燃料ポンプを使っているドラッグスター400の燃料ポンプを中古で購入しました。
オーナーによるとインシュレーターとか心配なところも全部変えちゃってほしいとのことだったので、全部部品発注して来週あたりに組みます。

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